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2006年11月11日 (土)

コラム:ダブルオカリナの長所(1)

私はシングル(従来型の)オカリナに満足している方にダブル・トリプルを積極的に勧めるつもりはありませんが、トリプルを気に入っている人、トリプルに関心を持っている人に対しては「ダブルもいいですよ」と言いたいです。タイトルの「ダブル・オカリナの長所」というのも、正確に言えば「トリプル・オカリナと比較してのダブル・オカリナの長所」です。

楽器の限界に挑戦したい人や、珍しいオカリナを収集したい人にとっては、トリプルが存在している以上、ダブルには関心が薄いのかもしれません。韓国のオカリナ製作者にも、ダブルはトリプル開発の途中過程に過ぎず、トリプルを製作できるようになった以上、ダブルには余り意味はない(トリプルがあればダブルは不要)として、当初はトリプルのみを販売していた方がいます。

私は、個人的にダブルが欲しかったこともあり(笑)、以下の通り「ダブル・オカリナの長所」をアピールしました。

Maparam10s_1   (写真はイメージです)

1.ダブルはトリプルよりも吹きやすい

トリプルがあれば、高音部を使用しなければダブルと一緒ではないか、とお考えの方もいると思います。しかし、吹口が二つのダブルの場合、低音部では左側の吹口を吹き、中音部では右側の吹口を吹く、という点で左右だけを意識すれば良いので明快ですが、吹口が三つのトリプルの場合、中音部では真ん中の吹口を吹かねばなりません。右に寄ってしまうと高音部の吹口に息が入ってしまうので、吹口移動の際に常に「行き過ぎを避ける」ことを意識しなければなりません。
説明は省略しますが、運指穴についても同様のことが言えます。また、ダブルの方が軽くてホールド(保持)も楽です。したがって「大は小を兼ねる(トリプルはダブルを兼ねる)」というのは音域的にはそうですが、両者の吹きやすさにはかなりの違いがあります。

2.ダブルがあれば大抵の曲は吹ける

現在我々が「シングル(従来型の)オカリナでは音域が足りなくて吹けない」と思っている曲の多くはダブルで吹けるように思います。特に歌謡曲については人間の声の音域にも限界がありますので、ダブルがあれば大抵の曲は吹けます。クラシックの曲などで、ダブルでも音域が足りずにトリプルが必要な曲はありますが、そういう曲はそもそも演奏が難しく、セミプロやプロの中でも一部の方が取り組んでいるように思います。

3.ダブルの方が安い

当然ですがダブルよりもトリプルの方が高いです。シングルよりもダブル、トリプルの方が製作の手間は、2倍、3倍あるいはそれ以上になります。製作過程で生じる不良廃棄率も、2倍、3倍あるいはそれ以上になります。したがって、シングルの価格に較べて、ダブル、トリプルの価格は、4倍、9倍とまではいかないまでも、2倍、3倍あるいはそれ以上になって仕方ありません。しかし、これは生産者サイドの話であって、消費者にとって、価格が2倍、3倍になるからといって、性能や満足度が2倍、3倍になっているとは限りません。吹けるようになるかどうか分からない高価なトリプルを買える人はそう多くありません。

(続く)

 

 

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